新居へのガラスコーティング やめました
色んな意見があるフローリングへのコーティング。いわゆるフロアコーティングですが、種類も様々で、UVコーティングやガラスコーティングなど色々あります。
その中でも我が家はガラスコーティングについて興味を持ちました。我が家なりにネットで検索したり施工会社へ足を運んで説明を聞いてきましたのでシェアさせていただきます。
結論、調べていくうちに良さも分かりましたが、現実を目の当たりにしました。そして、我が家はやらないという結論を出しました。
やるかどうか迷われている方はこちらを読んでみて参考にしていただければと思います。
口コミの紹介
まずは、フロアコーティングをした人の口コミを紹介します。
- コーティングをして約1ヶ月半、正直どうなんだかよくわかりませんが観葉植物の水やりの時うっかりこぼしたり、子供がお茶や食事をこぼしたりしても「コーティングしてるから簡単に拭けばいいや」と思えるので精神的に楽です。今の所。
- いくつかサンプルを比較した結果、自然な光沢が気に入ってお願いしました。仕上がりは想像以上に美しく大変満足しています。
- 飼い犬がおしっこをしても軽く拭き取るだけで汚れが簡単に取れて助かります。
- 床の色が気に入っていたのでマットな光沢感のガラスコーティングを選びました。5年経ってもきれいなままです!
- 水拭きするだけで簡単にお手入れできるので楽です。やって良かったです。
- ノンスリップのレベルがとても上がったのと水・油汚れに強くなったのでお子様がいるご家庭にはおすすめです。転倒防止と液体をこぼした時の掃除が驚くほど楽になりますよ。
- 車いす移動の祖母、2歳、5歳の子どもを含む3世帯住宅を建てることになり、フロアコーティングをお願いしました。思い切ってすべての部屋にお願いしましたが、本当に傷がつかず感激しています。
色々な意見があり、メリット、特段効果を感じない部分、それぞれあるようですね。ペットを飼われている方や車椅子を使用される場合はしておいた方が安心なのではないかと思いました。掃除も楽になるようで、我が家も小さい子供がいるので、食べこぼしやトミカをガーガー走らされることを想定すると、フロアコーティングをしておけばストレスが減るのかなと思いました。
ガラスコーティングが選ばれる理由
ガラスコーティングは傷がつきにくい、汚れにくいという基本性能をおさえつつ、高い硬度を持ったコーティング法です。そのため室内飼いペットの爪のひっかき跡や、車いすのタイヤの痕跡が気になる家庭、家族が多く在宅時間が長い家庭に選ばれています。つやを抑えたタイプもあり、木の温かみを損なわないのも人気の理由のひとつです。
保障年数:20年前後
- 業者により異なりますが20年前後が一般的です。床材は酸化によって経年変化が進みますが、ガラスコーティングは酸素を透過させないので床の酸化を防げて美しい仕上がりを長期間キープできます。また、ガラスコーティングは水をはじかないため汚れが床材に浸透するのではないかと懸念されがちですが、水よりも小さく空気よりも大きい分子構造なので、汚れの内部浸透をしっかり防いでくれます。油性マジックで落書きしてしまっても水拭きで簡単に拭き取れるのもすごいですよね。
材質と施工法
最新のナノコンポジット技術を用いたハードコーティング技術を用いた場合。ナノコンポジットとは、素材を1~100nmに粒子化し、別の素材に練り込んで分散させることで、さまざま物質の特性を飛躍的に向上させる技術。フロアコーティングのみならず、化粧品や家電などあらゆる分野に応用されています。素材としては、無機化合物の液体ガラスを結合したものなので安全。赤ちゃんが舐めてしまっても問題なく、人にもペットにも優しい施工法と言えます。
価格相場
最先端の技術を用いた施工法なので相場は30㎡あたり20万円前後とそれなりに高額です。とはいえ、赤ちゃんが舐めても安心という高品質の塗料で、シックハウスの原因となるホルムアルデヒドも入っていないという点をふまえると妥当な金額だと言えます。あとは各社のホームページや見積もりを出してもらいにお店に行かれたら分かると思うのですが、傷の補修を頼めることや同日に施工してもらえる水回りコート・収納防カビコート・防カビクロスコート・収納防虫コート等の価値を保証期間と併せてどれくらいと捉えるかでしょう。
ガラスコーティングが向いている人とは
床を美しく保ちたい、小さなお子さんがいる、ペットを飼っている、車椅子を使用するなど、いずれかに当てはまる人は一度検討してみてもいいと思います。
床を傷つけたくない人
ガラスコーティングの最大の特徴は耐久性です。ガラスという素材の特質のおかげで優れた強度を発揮し、ペットが走り回った爪痕・車いすのタイヤ痕・ものを落としたりぶつけたりしてつく傷跡も最大限カバーしてくれます。でも、絶対に傷がつかないというわけではありません。傷がつきにくくなります。
持ち家に施工して長年使用したい人
ガラスコーティングは多少お値段が張る施工法ですが、そのぶん保障年数は20年前後とかなり長め。そのため、マイホームを購入してこれから先もずっと住み続けることが確定している人にはぴったりです。
安全性にこだわりたい人
ガラスのコップを舌で舐めても健康に全く害がないのと同じように、ガラスコーティングは万が一赤ちゃんやペットが舐めてしまっても何の危険もありません。
水や湿気、日光での劣化から床を守りたい人
ガラスコーティングは水や湿気をしっかりと遮断してくれるため、キッチンやダイニングでの利用にも向いています。また、日光から受けるダメージも軽減してくれるので、大切なお部屋の床をいつまでもきれいに保ちたい人におすすめです。
おすすめされているポイントって?
寒暖差が大きい地域におすすめ
フローリングに使われている床材によって異なるものの、多かれ少なかれ温度の影響で膨張や収縮が発生します。これらの状態が継続することで、フロアコーティングをしていてもはがれてしまう、もしくは劣化してしまうことがあります。
しかし、ガラスコーティングは数あるフロアコーティングの中で、もっとも硬度があるだけでなく耐久性も高いという特徴があります。フローリングの膨張や収縮に強いため、寒暖差の多い地域であってもコーティングのダメージを受けにくいという特徴があります。
季節による気温の変動が大きな地域だけではなく、寒冷地で夜間・早朝と昼間の気温差が大きい地域でおすすめとなります。また、外気温の寒暖の差だけではなく、冬期に暖房を使用することによって引き起こされる寒暖の差にも有効です。また、膨張や伸縮に強いということで、クッションフロアでも利用することができるとされています。
湿気の多い地域におすすめ
床材というのは、非常に大きく湿気の影響を受けます。水分を吸収してしまうと、床材が膨張してしまうことはもちろんのこと、水分を含むことで傷みやすくなってしまいます。ガラスコーティングでは、湿気に強い性質を持っているので、湿気の多い地域におすすめといえるでしょう。
また、湿気の多い地域以外であっても、戸建て住宅やマンションの1階などは、2階以上の部屋に比べると、湿気がたまりやすい傾向があります。そのため、ガラスコーティングは、このような湿気が溜まりやすい部屋のフローリングのコーティングにも向いています。
さらに、万が一水や飲み物といったものをこぼしてしまっても、水分が吸収されにくく、水拭きもできるためキッチンやダイニングなどの水を多く使用する場所のコーティングにも有効です。
UVカット効果も高いため直射日光があたる場所に最適
ガラスコーティングをすることで、フローリング上にはガラス被膜が形成されます。紫外線の遮断効果が高く、コーティングしていないフローリングに比べると、約40%の紫外線をシャットアウトする効果があります。紫外線に多くさらされてしまうと、フローリングどんどんと劣化していきます。紫外線をカットできるということは、それだけフローリングの寿命を延ばすことが可能なのです。
そのため、ガラスコーティングは日光の良くあたる部屋や、天窓がついている部屋など紫外線によるダメージを受けやすい部屋のフローリングのコーティングに最適です。
無垢材の床を利用する場合に最適
合板にはない風合いと質感を楽しむことができるオークやブラックチェリーなどの無垢材を使っているフローリングにも、ガラスコーティングはおすすめです。無垢材というのは、自然そのままということが魅力の一つであるものの、傷や汚れがつきやすい、そして合板に比べると温度や湿気の影響を大きく受けてしまいます。そのため、汚れなどによって傷みやすく、目立ちやすい、そして場合によっては反りが生じてしまうこともあります。
UVコーティングなどをすると、光沢が強くせっかくの無垢材の特徴を壊してしまう恐れがあるのですが、ガラスコーティングでは光沢の有無を選択することが可能です。そのため、無垢材の良さを壊すことなく、フローリングを守ることができます。
ペットを飼っている環境に最適
ガラスコーティングは、ペットを飼っている場合にもおすすめです。非常に硬質なフロアコーティングであるため、ペットが走り回ったとしても傷跡が残る心配がほとんどありません。そのため、フローリングがきれいな状態を長く継続させることができます。
また、耐薬品性が高く汚れに強いことから、普段の掃除や手入れが非常に簡単です。ペットを飼っていると、どうしてもフローリング上でおしっこなどをされてしまう恐れがあります。おしっこに含まれるアンモニアは、フローリングの床材の劣化を早めたり、変色させたりしてしまう恐れがあります。ガラスコーティングでは、万が一ペットに粗相されてしまったとしても、アンモニアなどからフローリングを守ることができます。さらに、ペットが床をなめても害がないため、安心してペットと暮らす環境を構築することが可能です。飼い主にもペットにも、優しいフロアコーティングといえるでしょう。
ガラスコーティングのデメリットは?
デメリットがあるとすれば大きく2点
1点目は保証。これは住宅建築会社側の保証です。初期不良のような、床材の不備があった時に気付かずフロアコーティングをしてしまうと保証してもらえなくなる可能性が高いです。ただし、建売住宅の場合はそんな保証自体もないことがありますので、契約書を確認することをおすすめします。
- 床材は酸化によって経年変化が進みますが、床材メーカーとしては寿命という期間は明確にしていないようです。「寿命はどれくらいで、貼り替えを勧めているか」と問い合わせたところ、寿命というものはないという回答でした。
- それをフロアコーティング会社は逆手に取って、「ガラスコーティングをすれば30年綺麗なままキープできる」と明言しているところがあるようです。
- 見た目は綺麗でも、30年後床材自体はどうなっているのはわからないだろうな、というのが話を聞いた私の感想です。
2点目は価格。新居の購入、引っ越し、家具やカーテンの新装…新生活を始めるのにはお金がかかります。もちろん、新居を大事にしたいという思いも間違いなくあります。その新居のフローリングへの投資をどれくらいするかですよね。我が家はかなり迷いました。新しいソファが欲しかったし、それが結構高くて。あれこれ全部にお金が回せる程の資金に余裕があれば迷わずやっていたと思います。ちなみにあまりに安い会社はそもそも候補外でした。
あとはフロアコーティングの保証期間と併せて考えて、傷の補修を頼めることや同日に施工してもらえる水回りコート・収納防カビコート・防カビクロスコート・収納防虫コート等の価値をどれくらいと捉えるかでしょう。意外と店舗で見積もりをするとセットにしてくれます。
主人が水回りコートに興味を持っていて、私は収納防カビコートがいいなと思っていて…保証期間と併せて迷いに迷いました。
床材を確認しよう
フロアコーティングを調べていくうちに、ガラスコーティングの良さが勉強できました。ついに手に入れた新居を大事にしたい。そんな思いがあるならガラスコーティングはした方が良いと言えるでしょう。
ただ、新居に使われている床材を今一度確認してみてください。時代の流れとともに床材も進化しています。シートフローリングで既に防傷・防汚に優れたものもあります。
また、ワックスフリーの床材であればフロアコーティングはいらないと言う建築施工会社もあります。これはあくまでも個人的な見解ですが、相性を検証していないから保証できないという理由があるからではないかと推測します。
もちろん、フローリングが傷めば床材会社が儲かるからおすすめしていないという面もあるでしょう。ただ、それはフロアコーティング会社側を考えても同様、もともと傷んでから延命するための処置だったコーティングを新居の状態から施工することを勧め始めたという商売事情の背景があることも否めないのではないでしょうか。
我が家の床材メーカーの担当者さんからは、ワックスフリーのシートフローリングでコーティングは推奨しないという回答をもらいました。でも、実際はフロアコーティングができないわけではありません。
やるべきかやめるべきかという問いに対しては、どこに聞いてもその立場からの回答しかもらえず、ネットで調べても同じでした。紹介人になりたい施工した人の経験談、やって良かったの口コミ。やって後悔したという口コミは施工担当者の対応に対してが多かったですが、施工担当者は選べないのでハズレだったら悲し過ぎますよね。
コーティングをやらないと決めた理由
ガラスコーティングの特徴や良さを口コミや実際に施工会社へ行って説明を聞いて、良い面・悪い面を知り、お伝えしてきました。いかがでしたか?
皆さんも悩まれているからこちらを読まれたんだと思います。
正直我が家もめちゃくちゃ悩みました。
見た目(外観)や機能性、防汚性から掃除のしやすさ、絶対にやった方が新居がレベルアップするし綺麗な状態をキープできそうな予感。引っ越し早々大きな物をガツンと落としてしまったらどうしよう…とか、不安にもなりました。
でも、やりませんでした。
理由は、下記の通りです。
- シートフローリングそのものの防傷・防汚性が備わっている
- そもそも傷はつかないのではなく、つきにくくするだけ
- キッチンや食卓周りにはマットやラグを敷くつもりだった
- 子供の遊ぶ場所にはジョイントマットを敷くことにした
- 水回りコーティングの保証期間が短かった(3〜4年)
- やっぱり高い
- 傷が付いたらその時直してもらえる業者に頼めばいい
- 引っ越し前の施工日に立ち会うのが面倒
- 高いけど気に入ったソファ(ダイニングテーブルセットも)を買いたい
やらないと決めたら一気に気持ちが楽になったと、主人が言っていました。
まとめ
ガラスコーティングは見た目も生活のしやすさにもメリット多い。口コミも良い。
でも、施工会社へ行って話を聞くことはとても大切です。不安要素をぶつけられます。
床材メーカーにも確認をおすすめします。なんだか矛盾(たてほこって番組が昔ありましたよね)を証明しようとしている感じで楽しかったですよ。
コーティングをやらないと決めた理由としてはお伝えした通り、傷や汚れがつきそうな所には何かしらの敷物を敷く予定ですし、そもそものシートフローリングも性能が良いことが分かりました。
でも、一番は何にお金をかけるかというところ。優先順位を考えて、家具が上位になりそのため妥協するところをフロアコーティングにしたに過ぎません。決して悪いものではないと思いますので、我が家の例は一つの参考としてもらえたらと思います。期待してた回答でなかったらごめんなさい。
それでも新居は大事にしたいと思いますし、綺麗にキープできるように家族で心掛けていくつもりです。
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