子供の転校 準備のポイントは?
転校は、子どもにとって大きな変化です。新しい環境に慣れるまでに時間がかかったり、友達や先生との関係作りに不安を感じたりすることもあるでしょう。
転校準備をしっかりすることで、子どもが転校をよりスムーズに受け入れられるようにすることができます。
ここでは、転校準備のポイントを具体的にご紹介します。
引っ越しや転校手続きは早めに済ませる
引っ越しや転校手続きは、転校準備の基本です。早めに済ませることで、新しい環境に早く慣れることができます。
引っ越しは、子どもの学校生活に影響が出る可能性があるため、余裕を持って計画しましょう。
また、転校手続きは、在学中の学校と転校先の学校でそれぞれ行います。転校先の学校が決まったら、早めに転校手続きを始めましょう。
先生にはいつ言う?転校手続きにかかる期間
引っ越しが決まり、まず気をつけたいのが、転校を伝えるタイミングです。転校手続きには、在学校で用意してもらう書類が必要です。書類を準備するためにかかる期間は学校によって違います。転校することが決まり次第、その旨をできるだけ早めに伝えると学校側の準備期間を確保でき、スムーズに手続きが進められるでしょう。遅くとも1ヵ月前には連絡できるとよいでしょう。
連絡帳で伝えてもいいですし、担任の先生宛に電話をして伝えても構いません。引っ越し及び転校する時期、新しい学校(転居先)を伝え、どんな手続きの流れになるのか等確認しましょう。
私の場合、放課後電話をしたところ先生が会議中でしたので折り返しのお電話をいただきました。転校することを伝えると先生は驚いた様子でしたが、手続き内容をしっかり説明してくださり、「転校するのはとても寂しいし残念だけれど新しい学校でも〇〇さんならすぐお友達ができると思いますよ。」と励ましてくださいました。12月引っ越し予定で、9月に伝えたのですが、「早くに教えていただきありがとうございます。」と言われました。早すぎるかなとも思いましたが、先生としても心積りしてくださるとこちらとしても子供のためにも良いと判断したので、余裕を持って伝えられて良かったです。
具体的な最終登校日や新住所がなかなか決まらない場合でも、一度連絡を入れておくとよいでしょう。
転校に向けた手続きは?
主な手続きとしては以下の通りです。しかし、引っ越し先の市区町村や、公立と私立の学校により手続きの方法が異なるため、あらかじめ確認が必要です。
まず、新しい学校の情報を調べておくことで、転校先の学校の雰囲気や教育内容を理解することができます。
学校のホームページやパンフレットなどを参考に、学校の様子や校則、授業内容などをチェックしましょう。また、転校先の学校に直接問い合わせて、わからないことは質問しておくとよいでしょう。
同じ市区町村内で転校する場合
同じ市区町村内で転校する場合は、4つの手続きを行います。
(1)現住所の小学校に転校することを報告する
後日渡される「在学証明書」や「教科書用図書給与証明書」は転入先で必要となるため、注意して保管しましょう。
(2)転入先の小学校に転校する日程を連絡する
通学する学校は居住地の区域によって定められているため、引っ越し先の通学区域にある小学校が転入先となります。
自治体のWebサイトに掲載されていることが多いですが、わからない場合は自治体に問い合わせると教えてもらえるでしょう。
(3)引っ越し先にある役所へ転居届を提出する
転居届を提出する際に、転出先の小学校から受け取った「在学証明書」も提示します。
確認された後に渡される「転入学通知書」は転校手続きで使うので、大切に管理してください。
(4)転入先の小学校で転校の手続きを行う
転入先の小学校で行う手続きをします。
「在学証明書」「教科書用図書給与証明書」「転入学通知書」が必要となるため、持参しましょう。
異なる市区町村に転校する場合
異なる市区町村に転校する場合は、5つの手続きを行います。
同じ市区町村内で転校する場合と違う部分があるため、注意して手続きしましょう。
(1)現住所の小学校に転校することを報告する
後日渡される「在学証明書」や「教科書用図書給与証明書」は転入先で必要なので、大切に保管しましょう。
(2)引っ越し先にある教育委員会に連絡する
一般的には転居先の区域にある小学校が転入先ですが、地域事情によっては区域外の小学校に通うことも。
そのため、教育委員会に連絡して転入先を確認します。
(3)転入先の小学校に転校する日程を連絡する
転入先を確認してから、連絡しましょう。
(4)引っ越し先にある役所へ転居届を提出する
転居届を提出し、「在学証明書」も提示します。
後に渡される「転入学通知書」は転校手続き時に使うため、保管しましょう。
(5)転入先の小学校で転校の手続きを行う
転入先の小学校で行う手続きを行います。
「在学証明書」「教科書用図書給与証明書」「転入学通知書」を提出するため、持参します。
海外や私立から転校する場合
海外から、もしくは海外への転校や国・都・私立小学校に在籍している場合の転学のケースについて、補足します。
海外の小学校から国内の小学校へ転校する場合
「在学証明書」や「教科書用図書給与証明書」は必要ありません。
引っ越し先の教育委員会へ、子どもの名前や生年月日、帰国時期などを連絡し、転入先の小学校について確認しましょう。
役所での住民登録時に渡される「編入学通知書(学校指定通知書)」や転校前の小学校で受け取った書類は、転入先の小学校で手続きする際に提出します。
国内から海外の小学校へ転校する場合
居住地の教育委員会へ住民異動届の写しや保護者に出された辞令など海外勤務などを証明できる書類を渡します。
受け取った「転学等通知書」は転校前の小学校へ提出しましょう。
転校前の小学校から渡される「在学証明書兼教科書給与証明書」を海外子女教育振興財団へ提出し、教科書を受け取ります。
私立から公立の小学校へ転校する場合
私立の小学校に、現住所の公立小学校へ転校することを報告し、「在学証明書」を受け取ります。居住地の教育委員会に連絡し、必要な書類の用意など手続きを進めましょう。
親のサポートを心がける
転校は子どもにとって大きな不安を伴うものです。親は、子どもの不安や心配に寄り添い、サポートを心がけましょう。
子どもが転校について質問や相談をしてきたら、真摯に受け止め、丁寧に答えてあげましょう。また、子どもが新しい環境に慣れるまで、そっと見守ってあげることも大切です。
転校は、子どもにとって新たな成長の機会です。転校準備をしっかりして、子どもが新しい環境で充実した生活を送れるように、親子で協力して取り組みましょう。
コメント